オヤニラミ
湘南アクアリウム

 
 
 

オヤニラミ
スズキ科オヤニラミ属  純淡水でこの仲間は日本で1属1種オヤニラミのみが知られている。
 アカメの幼魚期に実は非常に似ているのだが、アカメはアカメ科として独立している。
 オヤニラミをアカメ科にする動きもあるようで、将来変更になるかもしれない。
 外見では間違えなくスズキよりアカメに近い。
  オヤニラミ この魚は何とも言えず愛嬌がある。飼育するとすぐに人に馴れ自分からよってくる。
 表情も豊かで、頭を振りながら「ご飯ちょうだい」といっている姿に思わずにっこり(^^)。
 餌を与えようと手を上げると「ご飯がくるぞ!何処だ何処だ!」と瞬時に反応し
キョロキョロと周囲を探す。その姿にまたまたにっこり(^^)。普段は鈍くさい動きしかしないくせに
餌を確認したときの素早さといったら天下一品−−−お主やるな!−−−と独り言。
その一面 繁殖期のオスは卵を見守り、敵を睨み追い返す愛情こまやかな魚でもある。
「オヤニラミ」と言う名前の由来はここにある。
 丈夫で繁殖も比較的容易に楽しめるためオヤニラミのファンはかなり多い。
 反面、猟師さんからは毛嫌いされている。水産物としての価値が殆ど無いのに加えて, 網にからまるし、トゲがあるため痛いそうで、取り扱いに注意が必要という。  ある地方ではオバケ扱いだ−−−−−目が4つだって。別名「ヨツメ」
 さらにある地方ではネコ扱い−−−−−求愛行動や産卵木を掃除(毛づくろい)したり、
卵を守って新鮮な水を送る動作などから−−−−別名「ネコノマイ」
 なんとも色々な側面を持った魚である。それだけ親しまれてきた証拠だ。
 
特徴  目の後ろ、鰓蓋の後方に目とほぼ同じ大きさの黒い斑紋がある。(瞳より少し大きい)
そのため、別名{ヨツメ」の名前がある。尾鰭は丸い。
 私はオスとメスの区別がつかなかったため、あるオヤニラミの養殖業者さんにお聞きしたところ、
「オスメスの判別法は大きさ以外に無い」という。  同時期に生まれたものの中に大きいものと小さいものが育つ。それでオスメスを見分けるそうだ。
 「メスの顔は丸みを帯び、オスの顔はとがり精悍な顔をしている。」 という区別は間違え。
 また色彩での違いも殆ど見られないという。
体長 :メスに比べてオスが大きい。最大でメスは11cm・オスで13cmほどになる。
体色:平常時ではクリ−ム色の地に黒の淡い縞模様、各鰭や体が薄く赤みを帯びる。
    緊張時やメスの産卵時などは黒変する。体色はかなり変化するが、
    眉間に走るクリ−ム色のラインは常にはっきりしている。アカメは瞳が赤いが、
    オヤニラミは虹彩が赤い。目から放射状に黒や赤の縞模様が走る(鰓蓋まで)。
分布:もともとは関西以西であったものだが、現在では、分布域がどんどん広がっており
     太平洋側では相模川や多摩川にまで進出している。
     未確認であるが利根川水系にも進出しているという。
  飼育  自然界では、流れの緩やかな、水草の多い川に生息していることが多い。
 繁殖期(4〜8月)では流木や硬い水草の茎に卵を産み付ける。
 水槽ではこの自然環境に近づけてイメ−ジ作りをする。
 縄張り意識が強い為、攻撃性が強く、殆どの魚に攻撃する。
その為単独飼育かペアでの飼育を心がける。混泳や複数飼育は避けよう。
 卵から育てた稚魚の場合、3〜4cmくらいまでならなんとか複数飼育できるが、
それ以上の大きさになると殺し合いになる。
 稚魚を複数飼育する場合は水草や隠れる場所(岩・流木・土管等)を多くする事。
 
器材
水槽 :単独飼育の場合30cm水槽以上あればよい。繁殖を目指すなら60cm
以上が必要

ろ過 :
底面式や外掛け式で十分。
砂利 :大小様々な礫を用い自然に近いものを選び、厚さ4〜5cm位に敷く
     流木等を入れ隠れ場を作る。アナカリスやキクモ・クロモ等水草もいれる
温度調節器 :10℃〜28度くらいで飼育:その範囲外に水温が来る場合は、
          ヒ−タ−やファンを使用する。
その他器材  :ライト・水温計・蓋・網・水質調整剤・バクテリア・バックスクリ−ン(川底)等         

セッティング
水槽設置  :水漏れ・水の運搬・コンセントの有無等を考慮して水槽のセッティング場所を
         決める。
ろ過器設置 水槽をセットしたら、底面ろ過器をセット。奥に噴出し口が来るようにする。
砂利入れ  :次に砂利を汚れ・濁り等が無くなるまで洗って、水槽のろ過器の上部に4〜5cm
         位の厚さになるように砂利を入れる。その時奥に少し高くなるように敷くと
         立体感がでる。
         その後水草や流木をセット。奥に大きい物・高い物を、手前に小さい物・
         低い物を設置すると同様な効果が生まれる。
水入れ  :水道水にカルキ抜きを入れ、ろ過器の噴出し口より少し低い位置まで水槽に水
        を入れる。麦飯石溶液も水質維持の為に入れると非常に効果がある。
バクテリアの投入:バイコムスタ−タ−キットがお勧めで、4日間で立ち上がる。
  日常管理
水質管理
安定したろ過が行なわれれば、水換えは殆ど不要になる。
        NO2(亜硝酸)試薬でろ過が安定している(亜硝酸が出ていない)か調べ、
        亜硝酸が出ていれば、水換えをしていく。        
        水質の適応範囲は広く弱酸性〜弱アルカリ性までOK。
        硝酸塩の蓄積にも強く、丈夫である。
餌    :肉食性である為、生餌が望ましいが、クリル・乾燥川えび等でも
       十分食べる。冷凍アカムシもOK。

病気   :ろ過がうまく稼動していない場合、アンモニアや亜硝酸が溜まってくると
       砂利などに体を擦らせる動作をする。このとき皮膚が荒れて、白点病や
       水カビ病にかかることがある。その場合市販のマラカイトグリ−ン液ヒコサンの投与と
       塩(10Lに対して15g程度)を入れると良い。1週間ほどで完治する
 

 
(湘南アクアリウム)

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